一過性デスポーン
結局今が一番楽しいのかもしれない。みたいな思考に戻ってきがち。
好きな服を着て、好きな香水を振って、
好きな音楽を聴きながら、好きなものを食べる。
すごく幸せ。
好きなものを周りに纏うことって、簡単だけど難しい。
だから手に届く範囲だけでもしっかり引き寄せていかないと、どこか遠くへ行ってしまいそう。
引き寄せていたってどこかへ行ってしまうんじゃないかって不安になったりもする。
好きだからこそ、大切だからこそ、
失くなってしまったときのことを考えてしまってゾッとする。
まぁ、意外と失くなっても大丈夫だったりしてね。
それでも、後ろ髪引かれる感覚はぼんやりと残るかもしれない。
いうて人間は、無意識に今の自分の状況を正当化しようとするから、
今の自分からみた改悪方向の変化なんて気付かない。
良し悪しの上下方向じゃなくて、
未来か過去かの前後方向のみ気にする感じね。
過去には戻れないから、変化=前進って解釈なのかも。
おかげで「停滞した」と感じても、
そこまで深刻に「退化した」なんて感じたりはしない。ような気がする。
偉そうに分析してるけど、今の自分だって自分の好きなものが失くなってしまうのが怖い。
手に寄せているものが離れていくよりも、
手の中でスッと消えていくのが怖い。
ひょっとすると失うっていうのはこういうことの方が多いのかもね。
「消えちゃったなら仕方ない」って割り切れるだろうか。
割り切れたとして、果たしてそれを強さと呼べるだろうか。
やっぱり難しい。