楽しい啾々

しりとりの利権を得て印税で暮らしたい

なんとなく積んで詰んでいる

私はとてもチーズが好き。

だから、生まれてからずっと「チーズはおいしいもの」という常識の中で生きてきた。

 

でもチーズが嫌いな人がいることにびっくりした。

嘘つけと。

あんなにおいしいものがくさくて食べられない?

食感がダメ?

んなわけあるかしっかり食べてみろ。

色々提案したが、

その溝は結局、埋まることはなかった。

 

 

学校の給食の、コーンとキャベツの酢和えみたいなものが死ぬほど嫌いだった。

 

酢臭さが受け付けないし、食べても味のないただの酸味だけが口に残る。

食べ物を残すことは許せないものの、

どうしても食べられなかったので、

口に入れたままトイレに行って吐き出して流したりしていた。

それほど受け付けなかった。

 

 

けどそんなことしてる人は周りに1人もいない。

まぁ何人くらいかは我慢して食べてるかもしれないけれど、

この献立を「おいしくなる」と思って作って

「おいしい」と思って食べている人の方が多数派だということに気がついた。

 

冷静に、それやばない?と思った。

人と人とは分かり合えると思ってたけど、

そんなことはない。

絶対に相入れない価値観って普通にあるじゃんって思った。

そんなことを小学生ながら悟った記憶がある。

 

食べ物でこれなんだから、

性格や気候、趣味とかもっと多岐に渡るものなんて、

好みが合致する方が珍しいんじゃないのかな。

だからこそ、通じ合った時に希少性を感じる。寄り添い合う。

 

話せば分かるとはよく言ったものね。

「分かり合えない」ってことが話せば分かる。

 

 

私の家では酢の物を食べる習慣がなかったから、

ただ「その味への対応力がなかった」だけなんだと思う。

チーズが食べられない人も同じ。

 

 

習慣って怖い。刷り込みってすごい。